<MARVAO>
Bordados com casca de castanha (栗の皮刺繍)
スペイン国境近く、小高い岩山の山頂にあるこの小さな村マルヴァオンは「鷲の巣」とも
呼ばれています。この村の名産に栗があります。村のレストランでは郷土料理の栗のスープを
食べました。この栗の皮を使った面白い刺繍が村に伝わっています。
栗の皮の色に合わせて、全体を茶色のトーンに仕上げるのが決まりのようです。
皮の表面のツルツルしたところと、裏の毛の生えたフサフサしたところを上手に生かしています。
村には小さな博物館があり、この刺繍を施した古いクッションカバーのようなものも展示してありました。
栗の皮は糸で数箇所留めつけてあるだけなので、あまり実用的な物には向いていないようです。
マルヴァオン村のインフォメーションにあったもの。
MARVAO村の紋章をデザインした大きな作品です。
城門や鍵の部分に栗の皮を縫い付けています。
城壁には茶色のグラデーションに染めた布をパッチワーク。
これは村のお宝で非売品です。
これは額に入った小さな作品。
花びらと葉っぱの部分に栗の皮を使っています。馬蹄のデザインは縁起物だそうです。
Cestaria (かご)
ポルトガルの市場などでは、様々な大きさ・形のかごが売られています。
ドウロ河沿いの町を訪れた頃は、ちょうど葡萄の収穫シーズンで、樽のように大きなかごに山と積まれ、
運ばれて行きました。
地域によって、素材は葦や柳等色々あるようですが、Marvaoの店先には栗の木で作られたかごが売
られていました。
このかごに旬のぶどうをどっさり入れて歩いているおじいさんを発見。「あれと同じのが欲しい!」と、その足で村のおみやげ屋さんに飛び込んで手に入れました。
軽くて使い易く、白っぽい木の風合いがとても気に入っています。おじいちゃんとお揃い♪