レジストス Registos
レジストスとは、聖人の絵を装飾し、布製の額縁やガラスケースなどに納めたもの。18世紀ころの修道女たちが作り
始めたと言われています。修道女や家庭の子女が作った作品は、修道女の部屋や一般家庭の部屋にも飾られました。
装飾には織物やレースやブレード(織りひも)に加え、刺繍やスパンコールで飾った豪華なものから、紙製の薄くて小さな
ものまで様々なものがあります。
アソーレス諸島では、金紙や色紙で作った小さな造花や、魚のうろこの花、いちぢくの芯の花、玉ねぎやニンニクの皮の
花など地域色豊かな工芸品で飾られ、現代ではこれらの装飾がそれぞれ独立した工芸品として伝えられています。
様々な大きさやデザインで、自分なりのアレンジができることなどから、現代でも国内に愛好者の多い手工芸品です。
現代作家によるレジストス
現代作家によるガラスケース入りのレジストス
エストレモスのポザーダ収蔵のアンティーク品
スパンコール刺繍が美しいアンティーク品
布製のふち飾りのアンティーク品