Algibeira アルジベイラ(ポシェット)
ポルトガルを旅行中偶然手に入れた手縫いの小さな布袋。20世紀中頃のものでしょうか?
これは昔、まだ民族衣装が普段着として着られていた時代、女性がポシェットとして腰に下げて使っていた物です。
物が入る部分が手のひらくらいの小さな袋なので、身の回りのごくわずかな物しか入りません。実用品でもあった
でしょうが、アクセサリー的な意味合いも大きかったのではと思います。
これはアレンテージョ地方で使われていた物で、木綿製で刺繍やふちのかがりなどほとんど手縫いで作られています。
アレンテージョの強い日差しに焼かれたのか、腰ひもと同じ素材のふちのテープが色褪せてすっかり白っぽくなって
います。素朴な物ですが、作った人の生活があれこれ想像出来るのでとても気に入っています。
ヴィアナ・ド・カステロでは、リボンやスパンコールを使って刺繍された豪華なアルジベイラが作られています。知らずに
見たら何に使うのか分からない不思議な物に見えるだろうと思います。現在ではお祭りの時に民族衣装と共に身に
つけたり、額に入れて壁に飾られたりしています。
こんなポーチを下げて市場へ行ったりしたのかな? ここから物を入れます
*Bonito★ぽるとがる『ポルトガルの小さなポシェット』←アルジベイラについての記事です