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<Douro Cruise>

以前、ポルトガル鉄道CPのドウロ線に乗ってPorto ポルト〜Regua レグア〜Pocinho ポシーニョと、ドウロ川を遡る
列車の旅をした事があります。この時の旅行が、景色がよく楽しかったので、いつかはクルーズ船に乗って、のんびり
とドウロ川クルーズに行ってみたい!と思っていました。そして、今回ついに念願がかない、ポルト〜レグア〜ピニャオン
までを1日で往復するツアーに行って来ました。行きは船でピニャオンまで行き、帰りはポルトまで列車で帰ると言う
コース(所要時間13時間)を選択。途中で立ち寄るレグアで下船し、ポルトに戻ると言うコースもありますが、以前の
鉄道旅で、レグアから上流の景色が美しかった記憶があるので、折角ですし今回はピニャオンまでのコースにしました。

出発は朝の8時にポルトの対岸、ポートワインのワイナリーが立ち並ぶ、ヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアに集合です。8月の
ヴァカンスシーズンでしたので、同じ様なクルーズ船が色々出ており、どこも盛況の様です。ヴァウチャーを係員に
渡して乗船するとテーブルには既に朝食の準備がされています。指定された座席に座ると、いよいよ出発。朝食後は
甲板で景色楽しんでいると、ほど無くして今回のクルーズの見所の一つ、高低差14メートルのダム超えです。
ドウロ側クルーズに行って来た クルーズ船の船内の様子 Douro River Cruise, Porto, Portugal
今回のクルーズ船 船内。朝食が用意されていた デッキでくつろぐ


<3か所のダム超え>

クルーズ船は、ポルトからピニャオンまで3か所のダムを超えて行きます。このダム超えがドウロ川クルーズの
見どころの一つです。ダムで堰き止められたドウロ川は、ダムの前後で水位差があります。このダムを超えるため
クルーズ船はダムに設けられた水位調整用のドックに入ります。ドックの横幅はクルーズ船が一隻通れるだけしか
ありません。前後に二隻のクルーズ船が入ると、川下側のドックのゲートが閉じられます。そしてこのドック内に水が
注入され、水位が増していきます。これにより、船も徐々に持ち上げられ、およそ15〜20分位で川上側と同じ水位に。
今度は川上側のゲートが開けられ、これでクルーズ船は川上に進めます。このイベントを見るために、乗客はみんな
甲板に出て来てカメラを持って大騒ぎ。またダムの方にも、この様子を見学するために人が集まって注入の様子を
ダムの上の遊歩道から見下ろしていました。ちなみに、3ヵ所のダムの内、一番高低差があるのはレグアの手前の
2番目のダムで高低差は1番目の倍以上、35メートルあります。
ドウロ側クルーズの見所:ダム 水位調整のためのダムを3か所遡ってドウロ側上流へ ポルトガル旅行記:Ola! Portugal
 第1ダムのドックの中へ
一緒に進むクルーズ船
 一番高低差の大きい
第2ダム
 第3ダムを超えて。真ん中奥に見える
川との水位差が分かりますか?

ドウロ側を進むにつれ、川幅は狭くなり、両岸の斜面にはブドウの段々畑が広がると言う、ドウロ川らしい景色が
広がって来ます。それにしても、夏は40℃にも達すると言うこの地域に、人手でよくもまあ、これだけの段々畑を作った
もんだと感心してしまいます。ケはもう、一日中デッキに出て景色を眺めていました。途中ですれ違うクルーズ船の乗客や、
流域の住民の方が手を振ってくれたりと、楽しいですね。
そうこうする内に、昼食の時間。船内放送で自分たちの席に戻ります。船で食べる食事なんて・・・などと侮るなかれ。
スープと豚肉のオーブン焼き、野菜添えと言うメニューでしたが、このソッパとお肉が美味しかった♪ そうそう、ドウロ川
クルーズでは一日中ワインが飲み放題♪ みたいなイメージが勝手にあったのですが、ワインが出て来たのはこの昼食
の時のみ(ポートワインではなく、普通のドウロワイン)。船内のバーに行けば有料で飲めましたが、あまりお酒に強くない
ケは、酔って頭が痛くなって景色が楽しめないと困るので、それ程気にはなりませんでしたが、でもポートワインの一杯
くらいは飲みたかったゾ。
ポルトガルの世界遺産:ドウロ側上流ワイン生産地域 ポルトガル・ポートワインの故郷 ドウロ側クルーズ船の船旅
見上げるほどの、だんだん畑 美しいブドウ ドウロ側を行く

途中、レグアに寄港し、ここで下船する人もいれば、ここから乗船してくるお客さんも居ます。レグアはこの周辺の観光
拠点になっているので、ここで泊まっていく人も多いのでしょう。
ポルトからピニャオンまでおよそ10時間の船旅。ドウロ川、ブトウの段々畑が延々に続くので、途中で飽きてしまうかな?
と思っていましたが、食事あり、ダムあり、それになんと言っても景色が綺麗!と言う事で、飽きることなく結構あっと言う
間にピニャオンに到着しました。
ポルトガル旅行記:ポルト〜レグア〜ピニャオン ポルトガル旅行記:ドウロ側クルーズ ポートワインのふるさと、ドウロ渓谷 世界の車窓から:ポルトガル(ドウロ線)
川面から頂上まで ずっとブドウ畑 川幅が狭い箇所も  ドウロ線に出会った


<ピニャオンからは、列車でポルトまで> 

クルーズ船はレグアを経由して、18時にピニャオンに到着。今回参加したツアーは、ピニャオンからはポルトガル鉄道CP
のドウロ線に乗ってポルトまで帰ります。ピニャォンの船着き場からピニャオン駅まで歩いて行きました。ピニャオン駅は、
アズレージョの美しい駅としても有名です。列車が来るまで、駅のアズレージョを鑑賞。ドウロ線も、ドウロ川沿いの風光
明媚な場所を走ります。この車窓からの景色を見たくて、以前この路線に乗ったこともある程。今回は、行きは船の甲板
からのんびりと、帰りは列車の車窓からと、ドウロ川づくし。でも全く飽きる事なく世界遺産の風景を満喫しました。
アズレージョの綺麗な駅:Pinhao ピニャオン ポルトガル鉄道CP:ドウロ線に乗って 『レトロな旅時間ポルトガルへ』の著者(補)&カメラマンのブログ:Ola! Portugal与茂駄とれしゅ
 アズレージョの美しい駅としても
有名なピニャオン駅
 帰りは列車でポルトまで。
船旅と鉄道旅が楽しめます
 ポルトガル鉄道CPの車窓から
ドウロ側の夕暮れ
季節やツアーによっては、レグア〜トゥア間を蒸気機関車に乗れるコースや、ドウロ側をポルトガルからスペインまで
7日間かけて行く豪華クルーズもあります。さすがに7日間コースは・・・ですが、蒸気機関車にはいつか乗ってみたいなぁ。
さらに・・・Ola! Portugal 与茂駄(よもだ)とれしゅ から、
 ・ポルトガルのワイン 世界遺産ドウロ川上流を行く ←ポルトガルで一番美しいドウロ線を旅します
 ・ポルトガルの車窓から ポルト〜ピニャン ←ポルトガル国鉄の中でも最も美しい路線、ドウロ線を行きます。
 ・ドウロ川クルーズに行って来た (1)予約から出航まで ←人気のドウロ川クルーズ(ポルト〜ピニャオン)に行ってきた。
 ・ドウロ川クルーズに行って来た (2)第1のダム超え ←ドウロ川クルーズの見どころの一つ、クルーズ船のダム超えです。
 ・ドウロ川クルーズに行って来た (3)ポルトガルの船窓から ←ユネスコ世界遺産:ドウロ川上流のワイン生産地域の景色
 ・ドウロ川クルーズに行って来た (4)クルーズ船のウマイもの ←クルーズ船の料理だから・・・と、あなどるなかれ!
 ・ドウロ川クルーズに行って来た (5)第2のダム超え ←三ヵ所あるダムの内、最大の高低差のあるダム越えは迫力満点
 ・ドウロ川クルーズに行って来た (6)寄港地レグアまで ←ポルトガル鉄道CPのドウロ線も合流し、観光拠点のレグアへ
 ・ドウロ川クルーズに行って来た (7)ピニャオン到着まで ←景色が最も美しい区間。ドウロ川クルーズもいよいよ佳境に突入
 ・ドウロ川クルーズに行って来た (8)ピニャオン〜ポルト ←アズレージョの美しいピニャオン駅からはCPでポルトまで戻ります
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