＜Elvas＞

Elvas エルヴァスは、2012年にユネスコの世界遺産（文化遺産）に、国境駐屯都市エルヴァスとその要塞群
として登録されました。スペインの国境に近いエルヴァスの町は、町全体が星型要塞となっています。この
13世紀に建てられた星型要塞は10ｋｍに及ぶ城壁、300ヘクタール（東京ドーム約64個分）と、世界最大の
星型要塞です。また世界遺産には、このエルヴァスの星型要塞（街そのもの）の他、周辺にある17世紀に
建てられたForte de Santa Luzia サンタ・ルジア要塞、18世紀のForte de Graca グラサ要塞等の他、15世紀
に町に水を引くために建てられた全長7kmのイベリア半島最長のAqueduto da Amoreira アモレイラ水道橋
も含まれます。
　星型要塞のその姿その物は、上空からではないと判明しませんが、街への入り口には強固な城壁（星型の
一片を成していると想像出来る形をしています）や城門があります。遊覧気球でも有ったら、乗ってみたいん
ですけどね。アモレイラス水道橋は、長さだけではなく、高さ31ｍの4層のアーチ状になっていて圧倒的な
存在感が見事。現在も水道橋として使われているそうです。この水道橋を設計したのは、リスボンのベレンの
塔を設計した建築家だそうです。エルヴァスの街も、辺境な地にあるので昔の面影が残っていて路地歩きを
すると楽しいです。スペイン国境に近いからか、少しスペイン風の様式だったりするのも面白い。
エルヴァスの郷土菓子と言えば、Sericaia セリカイア（卵の風味のフワフワとしたスポンジケーキ。）とプラム
のシロップ漬け。アレンテージョ地方でポピュラーなお菓子で、この両者を一緒に頂きます。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

美しいペロリーニョ	アーチの上の	路地歩きが楽しい	時の移ろいを感じる壁

レプブリカ広場	丘に建つ城壁の家	石畳の道
ノッサ・セニョーラ・ダ・コンソラサォン教会	美しいアズレージョのドーム	細長い煙突の列
旧市街の街並み	周囲には牧草地が広がる	セリカイアとプラム