<Lindoso>
Lindoso リンドーゾはポルトガル北部、ペネーダ・ジェレース国立公園内にあり、スペイン国境までわずか数キロ
と言うポルトガルの秘境とも言うべき村です。今回この村を訪れた最大の目的は、ポルトガル北部でよく見られる、
Espigueiros エスピゲイロと呼ばれる高床式の穀物倉庫の群落を見てみたかったから。エスピゲイロ自体は北部を
旅行していると、見かける事は多いですが、”エスピゲイロ村”と呼びたくなる程、集まって建てられているのは、
このリンドーゾ村と、これまた近くのSoajo ソアージョ村が有名。ただ、辺鄙な地域なのでなかなか行く機会が
無かったんですよね。今回は、Ponte da Barca ポンテ・ダ・バルカからタクシーで、リンドーゾとソアージョを一度に
周ると言う行程です。
まず着いたのは、Castelo do Lindoso リンドーゾ城。小さなお城ですが立派な城壁や塔があり、上空から見ると
スペイン国境付近に多い星型要塞になっており、17世紀のスペインとの独立戦争の舞台となったのだとか。
そして、このお城に隣接している場所にあるのが、エスピゲイロの大集落です。エスピゲイロは高床式の穀物倉庫で、
花崗岩で出来ています。柱にはネズミ返しがついており、通気をよくするため倉庫の壁にはスリットが入っています。
この村のエスピゲイロは17〜18世紀のもので、50棟ほど集まっています。これだけ集まって建っている風景は
壮観でした。この様に集まって建てられ理由は、敵に攻め込まれた時に、お城に穀物を持って立て籠もるためだとか。
なるほど、だからお城の近くにあるんだ。。多くのエスピゲイロは今は使っていない様でしたが、中にはトウモロコシが
入っているのも。この辺りを旅していると、比較的新しいエスピゲイロも建っていました。地元の文化に誇りを持って
いる人々には、エスピゲイロ付き一軒家が今も人気なのかも。
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リンドーゾ村の風景 |
ポルトガルの古城:リンドーゾ城 |
建ち並ぶエスピゲイロ |
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独特で壮観な景観 |
静かに佇むエスピゲイロ |
エスピゲイロが歩くと言う伝説も |
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お城からの眺め |
ネズミ返し |
鶏たちのねぐら |
1849年の文字 |