<Miranda do Douro>
ポルトガル北部を横断しポルトで大西洋に注ぐドウロ川の上流、スペインの国境付近にあるのがポルトガルの
秘境?!異国?!Miranda do Douro ミランダ・ド・ドウロです。人口が3000位と秘境と言うには大きな町なのですが、
陸の孤島のごとくポルトガル各地から隔離されていて、行くのが大変です。リスボンから530km、長距離バスで8時間半。
移動だけで一日が潰れてしまいます。今回私達は、ポルトからヴィゼウに行き(ヴィゼウ泊)、ヴィゼウからミランダへと
行きました。でもヴィゼウからのバスはリスボンを朝一に出てヴィゼウを経由して行くバスなので、結局ミランダに入る
のは夕方となりました(短期の旅行者にはつらい)。同じくポルトガル北東の魅力的な町ブラガンサと合わせて行くのが
良いかも(とは言え、ミランダ←→ブラガンサ間の直通のバスも時間帯が悪いので途中で乗り換えて行く事になるかと)
これだけ孤立した地域だけあって、ミランダ・ド・ドウロには独特の文化に溢れています。その最も大きな物はミランデス
(ミランダ語)と言う、ポルトガル語でもスペイン語とも違う独特の言語が今でも話されている事でしょう。このミランデスは
1999年にはポルトガル政府によってポルトガルでは唯一の第二公用語として認められる事に。町を歩いていると、
道路名を表す標識が『RUE DE L CABIDO』(下の写真、上列真ん中)となっていました。ポルトガル語と違うな〜と思って
写真を撮っていると、地元の人が声を掛けて来て、「これはミランデスなんだよ」と嬉しそうに教えてくれました。他にも、
ほっかむり付きマントの民族衣装、アリェイラ(鶏肉=鳩?)のチョリッソを杖の先に刺したなまはげ男、町の教会には、
シルクハットを被って正装した少年Menino Jesus da Cartolinha(1711年にスペインに数か月の間攻められたミランダの
町を紳士の恰好をした少年が追い払ったと言う伝説)が祭られ、なまはげ男と同様に町のお土産屋さんではその人気を
争っていました。ポルトガル北部でよく見かけるポンバイスと呼ばれるハト小屋、パンを全面に飾り付けたパン御輿、
スコットランドを思わすバクパイプを用いた踊り、女装祭りなどなど。そうそう、私の大好きなロバちゃんの仲間、ミランダ
の固有種Burro de Miranda do Douroの牧場なんかもあるそうです。まさにポルトガルのパラダイス?!
行くのは大変な町ですが、それでも行く価値がある!と思わせる興味深い町でした。
(ミランダ・ド・ドウロ)
独特のマント姿 ミランダ語の道路標識 独特の文化が面白い ミランダ・ド・ドウロ城 旧市街の街並み ドウロ川のほとり
新しい?!旧市街 老いゆく家 荘厳な教会 城塞都市の面影 ミランダ・ド・ドウロ
ぶらり街歩き鉄板をくり抜いた
見事な看板かわいい窓と
レースが素敵町のシンボル
伝説の少年
さらに・・・Ola! Portugal 与茂駄(よもだ)とれしゅ から、
・ポルトガルの車窓から ポルトガル・ロマンチック街道を行く ←ヴィゼウからミランダ・ド・ドウロへの旅
・ミランダ・ド・ドウロのウマイもの ←ミランダの郷土料理、ポルトガルの銘柄牛:ミランダ牛のステーキを堪能
・ポルトガル古城巡り(11)カステロ・デ・ミランダ・ド・ドウロ ←スペイン国境近くのの古城を見学
・ミランダ・ド・ドウロ じゃらんじゃらん ←ミランダ・ド・ドウロをぶらり街歩き。独特の文化が面白いです。
・スターウォーズ?! 惑星ミランダ ←小ネタ。オビ=ワン・ケノービ、チューバッカ、ソロ船長に出会った〜
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