<Nisa>
Nisa ニーザはアレンテージョ地方の北東端、スペイン国境やポルトガルの中部山岳地帯ベイラス地方に程近い
小さな町です。ポルトガルの田舎アレンテージョ地方の更に端なので、交通の便が悪く、また情報も少ないので、
なかなか行きづらい町です。今回はPortalegre ポルタレグレを経由して行きました。そうまでして行きたかった
理由は、ケ組が大好きなチーズSOTONISA ソットニーザの産地に行ってみたい!と言う理由からでした。
ソットニーザは伝統的なアザミを凝固剤に使ったセミ・ハードタイプの羊の乳から出来るポルトガルを代表する
チーズです。オレンジ色の外皮が特徴的で、少し癖のある匂いと塩気のある味がしますが、これが美味しい!!
ポルトガルのレストランやスーパで良く見かけますので、最近のケ組の定番のポルトガル土産になっています。
ニーザの町に着いて驚いたのは、平地に広がる明るい雰囲気の町と広い公園。チーズの名産地から勝手に山間
部の鄙びた町と想像していたので少しびっくり。ところが、特徴的な時計台のたもとにある城壁をくぐって旧市街に
踏み込むと町並みは一変。城壁に囲まれた旧市街は、狭くまっすぐな道に沿って昔ながらの家並みが広がって
いました。狭い路地で、おばあちゃんが二人アレンテージョ家具の可愛らしい椅子を出して並んでおしゃべりをして
います。写真を撮って良いですか?と聞くと、照れながら快く応じてくれました(可愛らしかった)。この町の女性、
レストランにしてもお土産屋や手工芸の工場(こうば)の人も皆フレンドリーで、とても良い居心地の良い町です。
さらに進んで、入って来た城門とは反対側の城壁部に行くと塔が建っていました。塔に登ってみたくて通路に
沿って進んでいくと閉まっていました。残念に思いながら帰ろうとすると、塔の下にあるカフェのおじさんが、鍵が
どうのこうのと声をかけてくれました。下に降りて聞いてみると、どうも塔の鍵は近くの博物館で借りれる様です。
博物館まで案内してもらうと、ちょうど係員さんがお昼休みから帰って来た所。無事に塔の鍵を借りる事が出来
ました。(観光客に大事な鍵を渡して良いんだろうか・・・)。塔の中の階段を登り頂上に到着。此処からの旧市街
の眺めが抜群でした!
今回出来るものならチーズ作りを見学したかったのですが、残念ながら工場を見つける事は出来ませんでした。
チーズの名産地ならチーズ専門店もあるかと思っていたのですが、これも見当たらず。チーズ自体は、この町
近郊の村で作っているのかもしれません。この辺りは次回の宿題となりました。ニーザの町の近くにはAnta アンタ
と呼ばれるドルメン(支石墓)や見事な古城が有ったりと見所が沢山ありますよ。
立派な城門
旧市街への入口
旧市街は別世界
青い空の下の教会
夕暮れ時
円筒のドームと
アズレージョの十字架
日向ぼっこ
しながらのおしゃべり
ネコの集会
特徴的な時計台と教会
ニーザの旧市街
ニーザの町をテクテク
ニーザの郷土菓子
塔のカギ
フェルトの手工芸が盛ん
<ニーザの郷土菓子>
・Barquinho (左上):モナカ生地の中にオボシュとチョコ。予想を覆す美味しさでした。
・Queijada de Amendoa (右上):チーズを使ったお菓子、ケイジャーダ。
・Queijada de Requeijao (下):フレッシュチーズのリケイジャオンを使った、ふんわりとしたケイジャーダ。
・Tigelada de Nisa (ブログ参照):焼きプリン。癖になりそうな美味しさ。
さらに・・・Ola! Portugal 与茂駄(よもだ)とれしゅ から、
・ポルトガルでチーズ三昧 ←世界一美味しいセーラ・ダ・エストレーラや、フレッシュ・チーズ。
・「イベリコ豚の秘密」と言う名の料理 ←そのミステリアスなネーミングの料理とは?!焼きプリンも登場
・チーズの聖地ニーザで大試食会♪ ←ケイジョ・フレシュコ、リケイジャオン、ケイジャーダを食べまくり ・ポルトガル古城巡り:アミエイラ・ド・テージョ ←ニザ郊外に〜ポルトガルで一番美しいお城があった〜 ・アレンテージョ地方の白壁の家 ←ニザの村は黄色のラインで縁どられていますが、黄色にはどんな意味が?