<Nisa (アレンテージョ 地方) >
フェルトのアップリケ
ニザはアレンテージョ地方の北東のはずれの小さな町。
美味しいチーズが有名です。
アレンテージョ地方で盛んな牧畜の羊からはウールが採られます。
ニザでは古くからこのウールのフェルトで民族衣装や身の回りの物を作り、アップリケで美しく飾りつけを
してきました。
そのフェルトのアップリケが見てみたくて、ニザの工房を訪ねて来ました。
工房には三人の女性の職人さんがいました。
旧市街の一角にある民家が工房になっています。
こうしたアレンテージョ地方の旧市街の民家に入るのも初めてでした。
想像以上に小さく天井の低い家では職人さん達が黙々と手を動かしていました。
ニザのフェルト生地は、日本の手芸店で手に入る一般的なフェルトとは違います。
民族衣装やベッドカバーなどが作れるくらい幅も長さもある、柔らかな手触りの生地です。
フェルトのパッチワークの作り方
1)縫製用の型紙を書き写します。この型紙は生地ごと縫った後で破いて捨ててしまいます。
2)下地のフェルトに、模様にする為のフェルトを重ね、一番上に型紙を乗せる。
型紙の上から模様をミシンがけする。
3)型紙は取り除いて捨ててしまう。ミシンがけした模様部分のフェルトをハサミで切り抜いたら出来上がり。
パッチワークの敷物 まずは型紙を書き写します 型紙の上からミシンがけしているところ
すごいスピードで一筆書きのように縫っていきます 縫い上がったフェルトを切り抜いて模様を作る スルスルと簡単に見えますが、きれいに見えるように
切るには熟練の技術が必要
ニザのアップリケの工房を訪れた時の記事 ブログ:Bonito★ぽるとがる『ニザのフェルト工房』
ポルトガル工芸・雑貨ショップ*アンドリーニャ ニザのフェルトのアップリケ