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<Viseu>
ポルトガル中部の中世の面影を色濃く残すヴィゼウは、ポルトガルに一時住んでいた作家の檀一雄が愛飲したと
言われるDAO ダン(ポルトガルワインの原産地統制名称ワインD.O.P(旧D.O.C.)の一つ).と言うワインの故郷。
日本でも比較的手に入れやすい産地のワインです。ダンの銘柄の一つに、Grao Vasco グラン・ヴァスコと言う
ワインがありますが、このグラン・ヴァスコと言うのは、ヴィゼウで活躍した画家ヴァスコ・フェルナンデスから頂いて
いるのでしょう。ヴァスコはここヴィゼウで多くの弟子を育て、ヴィゼウ派と呼ばれる一派の始祖となりました。その
経緯から、尊敬をこめてグラン・ヴァスコ(偉大なヴァスコ)と呼ばれています。今でもこのワインの他、ヴィゼウの
宗教の中心Se セ(カテドラル)に隣接する司教館はヴィゼウ派の絵画を集めた美術館がありますしグラン・ヴァスコ
と言う名のホテルもあります。
この町の魅力はやはり旧市街の街並みですね。中世の面影を残す狭い通りにある商店街は、ヴィゼウ周辺の
牧草地で育てられた羊や山羊から作られるチーズの専門店、レトロなパッケージが魅力の雑貨屋、昔ながらの
小さな商店、マヌエル様式の立派な窓の下の今風のショーウインドーなど、昔ながらの風情が残っていて楽しい。
これだけの昔ながらの商店街が残っているのは中々貴重です。

宗教と芸術の街と言われるだけあって雰囲気のある街でした。
(ヴィゼウ)
ポルトガル旅行記:Viseu ヴィゼウ Viseu, Se ヴィゼウのカテドラル サンチャゴ・デ・コンポステーラ:ポルトガルの道
DAOワインの故郷 堂々としたカテドラル サンチャゴ巡礼の道
朝霧にくもるヴィゼウの街並み ポルトガルの伝統タイル:アズレージョ ポルトガルブログ:Ola! Portugal与茂駄とれしゅ
 朝霧の中の町  町を彩るアズレージョ  冬の寒さをしのぎながら
ポルトガル旅行記:ヴィゼウ(ミゼリコルディア教会) ヴィゼウ派が活躍した芸術の町 ポルトガルのチーズ サッカー・ポルトガル代表観戦記 in ポルトガル(ヴィゼウ
夕暮れの慈愛の教会 宗教と芸術の町 Queijo屋の看板おやじ。 両手は塞がっていますよね。
ポルトガルワイン Dao ダンの産地:ヴィゼウをぶらり街歩き 偉大なヴァスコ、グラン・ヴァスコの町 ポルトガルのミニ市場・メルカード Viseu, Portugal
 旧市街を歩く  マヌエル様式の窓と
ショーウインドー
 旧市街の
ミニ・メルカド
美しい外観 
<サッカー ポルトガル代表戦 観戦記 in Viseu>

去年の夏(2000年8月)ヴィゼウでサッカーポルトガル代表の国際親善試合がある!ということで
当日Viseuへ。コインブラのバスターミナルでチケットを買ってバスに乗り込もうとすると満員。乗れ
ない他の乗客が運転手と口論中。訳がわからずにいると、運転手が”このおばさんもヴィゼウに行く
からついて行け”みたいなことを。おばさんも”こっちよ”と。ついていった先のバスの運ちゃんは
”あっちだ”と右往左往。そうこうするうちにもう出発の時間が・・・。以前バスを乗り損ねてしまった
苦い思い出が脳裏に。そしたらその辺に泊まっているバスが臨時バス?としてやって来ました。
乗客が多い時はこんな風に臨機応変に対応するのかな?さすが長距離バス王国。こうしてなん
とか無事にヴィゼウに旅立ったのですが、出だしからこの日の混乱の始まりを暗示していたのでしょう
か。

町に着くとTurismoのお姉さんやPensaoのオヤジも”今日はサッカーの試合。見に行くんだろ”と。
”当然!”とばかりチケットについて聞くと”スタジアムに行けば当日券が手に入るかも。ただし3〜4
時間並ばないと難しいかも”昼食も食べずにスタジアムに行くとすでに十数人並んでいました。絵葉
書を書きながら待っていると売り出しの時間前には100人程の列が出来ていました。日本人をめずらし
がって声を掛けてきた隣のお兄ちゃんも”買えるだろう”。ところが売り出しの時間が近ずくと皆が並ん
でいる列など無視するかのような無法者が増えはじめ前から並んでいる人との間に小競り合いが。
売り出し予定時間が1時間過ぎた頃には広場にはチケットを求める人で押すな押すなのおしくらまん
じゅう状態。そこにはもうすでに列の存在などまったく無くなっていました。ついには警官隊もやって
来て騒然とした雰囲気に。まあ若い女性や年配の方も多く殺気だった雰囲気にはならなかったので
すが。数あるチケット売り場でオープンしたのは一箇所のみ。殺到する人々。そうして私は4時間の
待ち時間の末、チケット争奪戦争に敗れてしまいました。せめて一目でもとフェンスや鉄塔に登る人
人人。普段は温厚で親切なポルトガル人もサッカーが絡むと人が変わるのね。ましてEuro2000で
大活躍した我らが代表が小さな、おらが町にやって来る!のだからまあ仕方が無いか。

傷心の私は他に客のいないRestauranteで現地でやっている試合を寂しくテレビで観戦。人々の期待
通り試合はポルトガルの圧勝!見たかった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(終わり)


さらに・・・Ola! Portugal 与茂駄(よもだ)とれしゅ から、
 ・チーズ屋兼一杯飲み屋 ←地元産の美味しいチーズとダン・ワインを出すお店
 ・ポルトガルの山村風景 ←近くにある名も無き山村を訪問。飼われている羊が可愛らしかった。
 ・ヴィゼウのウマイもの:石のスープ ←ポルトガルの民話で有名な”石のスープ”を食べてきた。
 ・ヴィゼウのウマイもの:北部の豚料理 ←ヴィゼウの人気レストランの登場。郷土料理が美味しい
 ・ヴィゼウのケーブルカー ←ヴィゼウの坂道もこれで安心?!場所が分かりにくいのでチェック
 ・ポルトガルの車窓から ポルトガル・ロマンチック街道を行く ←ヴィゼウからミランダ・ド・ドウロへの旅
 ・秋の味覚:栗&キノコ祭り in ヴィゼウ ←ヴィゼウの公設市場で栗とキノコフェア開催。
 ・チーズ屋さんのレストラン ←待望のチーズ屋兼一杯飲み屋の昼だけ営業のレストランに行ってきた
 ・チーズ屋兼一杯飲み屋を覗いてみた ←お昼で閉まっていた一杯飲み屋さんを特別に見学してきました
 ・ヴィゼウのクラシカルホテル ←こう言う昔ながらのポルトガルらしい雰囲気のホテルが好きです
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ポルトガルサッカー観戦記
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