<Bussaco>
カルメル派の修道院が有ったこの土地に、フェルナンド2世が離宮を建設しました。その後
カルルシュ1世(スペイン語読みでカルロス1世)が、1888年から1907年にかけて離宮から
ホテルに改修されました。これがPalace Hotel do Bussaco パレス・ホテル・ド・ブサコです。
改修にあったのがシントラの魔宮レガレイラ宮殿と同じ、ルイジ・マニーニです(どこか通じる
物を感じます)。
王宮ホテルは、ネオ・マヌエル様式の装飾で飾られ、その美しさに見とれてしまいますね。
また建物内部には、歴史的な題材のアズレージョや絵画が飾られて、王宮そのものや美術館
の様(ホテル内部の様子は次回に)。一度は、この美しい5つ星のホテルには、一度泊まって
みたかったので、昼過ぎに到着してからは、建物の中、建物の外、そしてブサコの森とを興奮
しながら探検しまくり。日本からのツアーにもよく利用されている様ですが、到着時間が夕方
過ぎとは、なんとも勿体ない。この宮殿ホテル、エリザベス女王とエディンバラ公の昼食会が
催されたり、2004年にはデンマークとスペインの皇太子の結婚式に参列するために欧州に
来られた、日本の皇太子殿下も宿泊されたとか。レストランの前には、皇太子殿下が召し
上がった夕食のメニュー表が飾られていました。
宮殿ホテル 女戦士の像 マヌエル様式の装飾
まさに王宮の佇まい 美しい列柱 装飾が見事 キリスト騎士団のマーク
<Convento do Santa Cruz do Bussaco>
宮殿ホテルに隣接するサンタ・ド・クルス・ド・ブサコ修道院に入ってみました。カルメル会によって
建てられたこの教会は、白・黒・赤色の石でモザイクが描かれているのが特徴です。修道院のドアや
天井にコルクが使われているのが面白かったです。これは、冬の寒さと夏の暑さを遮断するため、
修道院の建物にコルクを多用したそうです。
また、このブサコはナポレオン軍を破ったブサコの戦い(1810年)で、ウェリントン将軍が一夜を
過ごした場所でもあります(おぉ!「炎の英雄シャープ」の世界だ!)。このブサコの戦いの後、
修道士達はブサコの森を去り、王宮が建てられたそうです。そういえば、宮殿ホテルには
ウェリントン将軍のアズレージョや、修道院には記念の石板なんかが有りました。
教会の入り口から 荘厳な雰囲気 コルクの扉 白黒赤のモザイク
<ブサコの森>
ブサコの森は、1628年にカルメル会によって建てられました。カルメル会はの修道士達は庭園に
熱帯の木を植えたり、様々な工夫を凝らしましたが、これはカルメル会の起源であるカルメル山や
エデンの園をイメージして庭園が作られたそうです。ホテルで貰った地図を頼りに、このブサコ国立
公園内の散歩しました。目指すは、眺望が素晴らしいと言う、Cruz Alta クルス・アルタ展望台。
この道は修道士達がキリストが十字架を背負って歩いた道行きを表現した聖なる道で、途中には
多くの礼拝堂があります。ただ、この地図が曲者で・・・。地図が分かりにくい!森の中は分岐点が
結構有るにも関わらず案内標識も少ない・・・。道に沿ってあるいている内にガスが出て来て、
気付いたら・・・。なんでこんな場所に出た?!と言う事態に。迷子になったケ組、天気も良くなかった
ので、退散する事に。もう少し分かり易い案内に変えた方が良いと思いますゾ。
白鳥が見送ってくれた。 途中は多くの礼拝堂が有る ブサコの森を歩く
さらに・・・Ola! Portugal 与茂駄(よもだ)とれしゅ から、
・元ワンダラー、ブサコの森で迷子になる ←宮殿ホテルの庭、ブサコ国立公園の森を歩いてきました。
・ポルトガルの名水・LUSO ルーゾの源泉に行く ←ブサコから2km程にある、ルーゾ鉱泉。
・レイタオン街道に仔豚の丸焼きを食べに行く ←ブサコから6km程にある、Mealhada メアリャーダ。
名物料理のLeitao レイタオンを食べてから来る?
ブサコ
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(元ワンダラー、ブサコの森で迷う)Ola! Portugal
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(工事中)宮殿ホテルのアズレージョ
(アズレージョ作家ジョルジェ・コラソ)ポルトガル歩きまくり
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