<Bussaco>
Palace Hotel do Bussaco パレス・ホテル・ド・ブサコは、元々住んでいたカルメル派の修道士達
が去った後、フェルナンド2世が建てた離宮を改修した5つ星ホテルです。王宮やお城を改修し、
手頃な値段で泊まれるホテルと言うと、ポルトガルではPousada ポザーダを思い浮かべます。
当然このホテルもポザーダに入っているかと思いきや、このホテルは入っていません。詳しい
経緯は分からないのですが、元々は政府が改修していたのですが資金難から中断・売却され
(なんでも人里離れた森の中なので、電気も通っていなかったとか)、今のオーナー一族が
買い取り今の形に改修した様です。しかしその理念(手頃な料金、豪華な雰囲気、質の良い
サービスを提供)は、後のポザーダも手本にしたとか。
このブサコの宮殿ホテルは、ポザーダと比べても豪華さでは負けていません(元ポルトガル国王
の離宮ですからね)。建物内には、見事なアズレージョが至る所に飾られ、まるで美術館の様です。
描かれた様々な歴史絵巻や物語に見入ってしまいます。またポルトガル独特のネオ・マヌエル様式
の装飾も見事ですね。マヌエル様式は大航海時代を象徴するポルトガル独特の様式で、大航海
時代の反映を象徴する様に、過剰なまでの装飾が特徴。世界中に進出したポルトガル人が世界
各地で見た、アジアやアフリカの珍しい動物やサンゴ、船のロープなどがデザインされています。
リスボンのジェロニモス修道院やトマールのキリスト修道院などが有名ですが、この宮殿ホテルの
装飾も負けていませんよ。ただ、ジェロニモス修道院には泊まれないですからね。
やはり、この宮殿ホテルは泊まるだけでは勿体無い!昼過ぎには到着して、館内を探検しまくり!
目を見張る内装 すがすがしい雰囲気のテラス まるで美術館 アズレージョの階段 晩餐会の会場♪ ランプを運ぶコウモリ
朝食会場のテラス 見事な装飾 マヌエル様式 建物内を探検中 ウェリントン将軍図 まるで美術館 静かな夜 サロンも素敵
宮殿ホテルは森の中に建つ一軒屋。こんなゴージャスで素敵なホテルなので晩御飯も奮発して宮殿ホテルの
レストランで(このレストランの装飾も凄いですよね。見事な装飾の天井やアズレージョ)。エリザベス女王と
エディンバラ公の昼食会が催されたり、我が日本の皇太子殿下も召し上がった料理を堪能♪(こちらの様子は
また別途)。朝は前日から目を付けていたテラス席を確保すべく、朝一に出陣♪。
いやぁ、一度は泊まってみたかったブサコの宮殿ホテル。贅沢して泊まって良かった!!
<宮殿ホテルを彩るアズレージョ>
宮殿ホテル内で目を惹くには美しいアズレージョ。ポルトのサン・ベント駅を飾るアズレージョと同じ作家、
Jorge Colaco ジョルジェ・コラソの作品です。こんなアズレージョがホテル内に至る所に飾ってあるんですから、
凄いですよね。
☆ジョルジェ・コラソに関してはこちら。→ ポルトガルの手仕事:アズレージョ作家 ジョルジェ・コラソ
セウタ攻略 大航海時代
さらに・・・Ola! Portugal 与茂駄(よもだ)とれしゅ から、
・ポルトガルの名水・LUSO ルーゾの源泉に行く ←ブサコから2km程にある、ルーゾ鉱泉。
・レイタオン街道に仔豚の丸焼きを食べに行く ←ブサコから6km程にある、Mealhada メアリャーダ。
名物料理のLeitao レイタオンを食べてから来る?