<Parque Nacional da Peneda-Geres>
Ponte da Barca ポンテ・ダ・バルカから、ポルトガル北部の高床式倉庫Espigueiros エスピゲイロの群落があるLindoso リンドーゾ、
Soajo ソアージョを周ってから、ペネーダ・ジェレス国立公園のある地域を更にタクシーで山奥へ入って行きました。ペネーダ・ジェレス
国立公園はポルトガル唯一の国立公園。標高はさほど高くありませんが(付近の最高峰はジェレース山で1538m)、ゴロゴロと転がる
岩山が連なる山岳風景や、あまり人の手の入っていない自然は秘境感たっぷりです。この辺りになるど、さすがにバスなどの公共
交通機関での訪問は難しく、ポンテ・ダ・バルカから、リンドーゾ周辺をタクシーで周る事にしました。
ペネダ・ジェレス国立公園 蛇行して流れる美しい川の流れ ポルトガルの山岳違い
<Senhola da Peneda>
ソアージョから更に山奥の、Senhola da Peneda セニョーラ・ダ・ペネダの村に行きたかったのは、古い絵葉書で以前見かけた、
OSantuario de Nossa Senhora da Peneda 聖地ノッサ・セニョーラ・ダ・ペネダ教会に是非行ってみたかったから。絵葉書の中の
ペネダ教会は、背後の断崖絶壁の岩山から流れる滝の流れの前に建つ姿が神々しく、まさに聖地の趣があったから。
国立公園内のソアージョからの車中からの景色は雄大で(上の写真)、通り過ぎる道端には立派な角を生やした茶牛や、馬が
放し飼い状態で飼われていました。遠方に見えて来た、セニョーラ・ダ・ペネダの村と教会は聖地らしい趣で、期待は高まるばかり。
この場所が聖地と言われる所以は、13世紀に付近に住む羊飼いの女性が聖母マリアの姿を見たとの言い伝えが残され、19世紀に
教会が建てられました。今でも9月にはポルトガルやスペインからも巡礼者がやってくる聖地、巡礼地になっています。
教会の麓に到着すると、タクシーの運転手は、「上で待っているから」と少し謎の言葉を残して去って行きました。教会の下側から
長い階段があり、階段の両側にはキリストの生涯を表した木像が置かれている礼拝堂が建ち並んでいます。この階段を上りきって
先のタクシーの運転手の言葉の理由が分かりました。階段を上った場所は広場になっており、なんとホテルまであるじゃないですか!
(このホテルは昔は巡礼者の宿泊施設だったそうです)。教会も、ピカピカに修復され(ケはポルトガル、ツルピカ計画と名付けています)、
背後の滝も工事中(水力発電か飲み水確保のため?)のため流れておらず・・・。教会の周囲には土産物屋が数軒建ち並んでおり、
勝手に想像していた秘所地の聖地の面影は無かったです・・・。日本人的な感覚では、古い教会のコケが生えた様子なんかは、わび・
さびを感じて、その方がありがたみが有りそうですが、ポルトガル人的には違う様で・・・。ポルトガルの他の場所でも、エストレモスの
ポザーダに主塔の外壁なんかも表面を削って真っ白になっていますし、ポンテ・ダ・バルカのローマ時代の橋もツルピカ工事中でした。
この最近、ポルトガルの良かった物がどんどん無くなっていってる気がして、残念で仕方がありません。
ポルトガルの聖地 聖母マリア伝説が残る 教会はツルピカ化 聖地らしい雰囲気
聖地の岩山を見上げる 巡礼の階段が下まで続く 美しい教会の内部
ポルトガル歩きまくり
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ノッサ・セニョーラ・ダ・ペネダ教会