<Povoa de Varzim 1>
ポヴォア・デ・ヴァルジンの歴史 コルメイア−漁師の共同体
ポヴォア・デ・バルジンは、ポルトガル第2の都市ポルトから北へおよそ30Kmの所にある、カジノと多くのリゾート
客で賑わう開放的なビーチリゾートの町です。町の近郊には紀元前800〜900年頃の村の遺跡があり、家々の
石積が残されています。
歩きまくり:ポヴォア・デ・ヴァルジン
16世紀に漁業の村として栄えるまで、ポヴォアの村は小さな寒村でした。18世紀、市議会はポヴォア一帯の浜を
近隣の地域に貸し出す決定を下しました。これにより周辺の村から続々と漁師達が移り住むようになり、漁師によ
る結束の固いコミュニティが形成されて行きました。これはコルメイア(Colmeia・蜂の巣)と呼ばれる閉鎖的な共
同体でした。そこでは彼ら独自のルールに従った生活が営まれており、共同体以外の人間との結婚は許されず、
孤児や未亡人はこの共同体が面倒を見ていました。この共同体はHomen's de respeito(尊敬される男)と呼ば
れる人物によって統治されたのでした。
コルメイアの人々
漁から戻った人々 麻を紡ぐ女性(左)
魚売りの女性達 漁の網を繕う男性(中央)と船のおもちゃで遊ぶ子供
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※これらの古い資料についてはPovoa de Varzim市より提供頂きました