<Regua>
オリヴェイラ監督の映画「アブラハム渓谷」を見て、いつか行ってみたいと思っていたドウロ河沿いの旅に、
ついに行って来ました。行程はもちろん、ドウロ河沿いを走る列車です。ポルトを出た列車がドウロ河沿い
に出ると、そこからはもう車窓の風景に釘付けです。ドウロ河の河岸から直ぐにそびえ立つ山の頂上に
向かって、葡萄の段々畑がずっと続いて行く風景は圧巻で、これだけを見に列車の乗るのも良いと思った
程です。此処に行くにはやっぱりローカルの各駅停車の鈍行で行くのが楽しいですね。だけどホテルの
部屋から下って行くクルーズ船を見た時には、次来る時はクルーズ船で川から見上げるのも楽しそうだなぁ、
とも思ってしまいました。この時期(9月中)のドウロ河一帯は、ちょうどワイン用の葡萄の収穫時期でした。
朝や夕方のレグアの町には、収穫されたばかりの葡萄を満載したトラクター、そしてそこで働く季節労働者を
載せたトラックが沢山走っていて活気が有りました。町の中心から、かつては葡萄やワインを運ぶのに使われ
ていただろう、しかし今は使っていない鉄橋を横に眺めながら対岸に渡り、葡萄畑を見に行くのも楽しかった。
翌日はドウロ河上流を目指して更に列車で行きます。その際、駅のホームで周りの乗客に合わせてレグア
名物のべっこう飴(Rebucados da Regua)を売り子のおばちゃんから購入。白いガウン、バスケット姿が伝統の
スタイル。溶かした砂糖・蜂蜜・レモンをバターが塗られた大理石のテーブルの上で固めて作る、素朴なお味。
クルーズ船が下って行く
川岸からてっぺんまで続く段々畑
収穫の秋、満載
ポートワインの郷
ドウロ河に佇む
サンデマン
ラベーロ
レグア名物の
べっこう飴を買う
更に、 Ola! Portugal 与茂駄(よもだ)とれしゅ から・・・
・ポルトガルのワイン〜世界遺産ドウロ川上流を行く〜 ←ヴィーニョ・ヴェルデ、ポートワインの故郷
・ポルトガルの車窓から ポルト〜ピニャン ←ポルトガル国鉄の中でも最も美しい路線、ドウロ線を行きます。
・マノエル・ド・オリヴェイラ監督 ←ポルトガル映画会の巨匠オリヴェイラ監督をめぐる旅