＜Valenca do Minho＞

＜国境の駅：ヴァレンサ＞

ヴァレンサ駅	美しい駅舎	ポルトガル最後の駅

ポルトから、ヴィアナ・ド・カステロ、カミーニャを経てヴァレンサまでは一日だいたい１０本位の列車が走っており、
所要時間は急行（ＩＣ）で約２時間、鈍行（Ｒ）で約３時間。鉄道旅好きのケは、この間はいつもポルトガル鉄道ＣＰ
を利用します。ここから先、スペインのヴィーゴまで国際列車が走っていますが、こちらは朝晩の一日２本、
所要時間が３時間余り。まだここからヴィーゴへは行った事がないので、その内言ってみたいです。ヴァレンサ駅は
国境の駅なので、重厚な駅舎は歴史が感じられて好きです。

＜城塞都市ヴァレンサ・ド・ミーニョ＞

強固な城塞	星型の美しい城塁	カステロ・デ・ヴァレンサ

複雑な城内	対岸はスペイン	国境を渡る鉄橋は鉄道、車、そして徒歩でも渡れる

歴史的に対立のあったポルトガルとスペイン。ですので、国境近くの町や村にはお城や城塞が多く見られます。
ヴァレンサ・ド・ミーニョもそんな町の一つです。ヴァレンサの歴史地区は、ヴァレンサ城の２つの星型要塞の
中にあります。ヴァレンサの星型要塞は、ポルトガルでも保存状態の良い城跡で、２重、３重の強固な城壁が
町を守っています。ですから城内から城外に出るのも一苦労。ポルトガル側へは道路もあり問題ないのですが、
上記の写真の辺りから対岸のスペインに行こうと思い、城塞を出ようとすると迷ってしまいました・・・。
まぁ、簡単に出れる（＝入れる）のでは、城塞の意味が無いんでしょうけどね。上の写真からも、星型要塞の
輪郭の一部が伺い知れますが上空から見ると見事なんでしょうね。ネットで検索すると上空からの写真は沢山
出て来ますから、探してみてください。

＜ヴァレンサ・ド・ミーニョの街並み＞

いざ城壁内へ	賑わう街	布製品の店が多い	美しいアズレージョの壁

ポルトガルは、かつて良質の布製品を生産し、スペインとポルトガルとの物価の差を生かした国境貿易が
盛んだったそうです。以前はお客の90％がスペインからの買い物客だったそうです。ですので、ヴァレンサの
城内の商店は、布製品、リネン類を扱う店が今でも多いです。

＜スペイン側のTui トゥイ＞

トゥイ側から見たヴァレンサの城塞	トゥイの大聖堂	美しい装飾の大聖堂

ヴァレンサの町はミーニョ川でスペイン・トゥイと国境を接しています。ヴァレンサからミーニョ川の下流に行った
Caminha カミーニャは川幅が約1.5kmあり、カミーニャから対岸のグアルダはフェリーで渡る事ができます。
しかしヴァレンサ〜トゥイ間はおよそ300ｍ。ここにミーニョ川を渡る２階建ての美しい橋が建っています。
上段はポルトガル・ポルト〜スペイン・ヴィーゴ間に国際列車が一日２往復走っています。下段は車と歩行者が
渡る事が出来ます（ヴァレンサ、前ページの写真参照）。ですので、ポルトガルから歩いて国境を超える事が
出来るんですよね。国境越えと言っても、欧州連合のシェンゲン協定が締結されてからはポルトガル/スペイン間
の国境も国境検査無しで往来出来てしまいます。ですから、国境を越えた！と言う感覚は少し薄いんですよね。
ケはこの橋を車と徒歩でそれぞれ渡った事があります。国境線らしきものは、橋の中ほどに僅かに『Ｅ／Ｐ』の
看板があるだけ。ちょっと見つけ難いです（これも前ページ参照）。国境越え自体はあっさりと終わってしまいますが、
たかが300ｍの川を越えただけで、看板の表記がポルトガル語からスペイン語に変わり（あたりまえですが・・・）、
街の雰囲気もやはりポルトガルとは違います。ですので、ちょっとした小旅行感を充分に感じる事が出来るので、
オススメです。