<Santuario de Panoias サンクチュアリ・デ・パノイアス>
Vila Real ヴィラ・レアルの郊外に、Panoias パノイアスと呼ばれる古代の巨石遺跡があります。
今回ポルトガル北部を旅するにあたり、ネットで調べていると、奇妙な写真を見つけました。
それがPanoiasでした。巨大な岩に、階段が掘られ、さらに岩には棺を思わせる大きな穴が!
で、これは何なのかを調べてみたのですが、祭壇だの、ヒエログリフが刻まれた岩がある
と言った断片的な情報は出てくるのですが、イマイチよく分かりません。
ただ、面白そう♪♪と言う事で、情報は現地で調達しましょう。写真をプリントアウトして、
いざヴィラ・レアルへ!
ヴィラ・レアルのツーリズモで訊くと、この遺跡は町の郊外にあり、同じくこの町の郊外にある
マテウス・ワインのラベルで有名なマテウス邸に向かう道の、もう少し先との事。
マテウス邸も行く予定にしていましたので、タクシーを使って行って来ました。
Panoias パノイアスは特別保護区にあり、サンクチュアリ入口の管理棟で受付を済ませると、
まずは階上でビデオ上映。それが終わると、ガイドさんが屋外の遺跡を案内してくれます。
この日も我々以外にも10数名の見学者が居ました。ガイドさんは、ポルトガル語で一通り説明
しています。我々には「ごめんなさい、後で英語で説明するから」と言ってくれましたが、英語も
堪能ではないですし、時間の都合も有ったので、「自由に見て周って良いですか?」と聞くと、
OKとの事でした。
(このお姉さん、後で売店で話すと、日本が好きで、中でもアニメとゴスロリに興味がある!
との事。お姉さん、日本語で「ゴスロリ」って言っていました・・・)
パノイアスは、2〜3世紀頃に造られた聖域で、No.1〜No.3と呼ばれる大きな岩で構成され、
それぞれの岩には、階段や、大小様々な形に掘られた穴、溝があります。また今では破壊され
読みにくくなっているが、以前(前世紀)にはまだ読み易かったラテン語とギリシャ語の碑文があり
(これが、書いてあったヒエログリフの事だ)、その時の記録が残っているそうです。そこには
Panoias パノイアスで行われた、儀式や神、献呈者に関して記されていたそうです。それによると、
この聖域では古代原住民が、宗教的な儀式、イニシエーションが行われた。No.1〜3の岩には
それぞれの役割が有り、また祭壇の跡が残っています。
<No.1の岩>
生贄がここで殺される。岩にある大小の穴の機能は、
・岩に掘られた長方形の穴の中で、生贄の内臓を焼く。
・岩に掘られた丸い穴の機能は、儀式において生贄を調理するためのもの。
・小さな窪みには、彼らの血や脂、オリーブオイルが注がれ浄化される。
・その他の溝は、祭壇に繋がっている。
<No.2の岩>
岩の一番上で、イニシエーションが行われた。
<No.3の岩>
岩の一番上には祭壇があり、死の儀式→埋葬→復活 のイニシエーションのメインの
内容が執り行われた。
ひょえ〜〜〜。
Celorico da Beira セロリコ・ダ・ベイラのNecropole de Sao Gens サン・ジェンス共同墓地
も、奇妙でしたが、ここも!!!
サン・ジェンス共同墓地は人気(ひとけ)の無い殺伐とした場所でより不気味さを増していましたが、
こちらは歴史はともかく、ガイドも居ますし周囲も開けて明るく?!面白かったです。
では、いざ探検の始まり〜。
<Rock No.1>
くり抜かれた大小の穴 内壁の色の違いは何かが溜まっていた? 碑文
<Rock No.2>
左から中央の階段を登ると、 この岩の上も祭壇に きっと意味があるんでしょうね、この溝の形
これも溝だと思う・・・ それぞれの目的は? 想像してごらん・・・ 何かが伝わり落ちるのでしょう
<Rock No.3>
一番の見所、謎の祭壇への階段 この階段を登ると・・・ 購入したパンフレットより
岩の上部にはこんな風に!!
(一応パロラマ写真↑)階段状の斜面を下り、中央の長方形の石室へ。
石室の中央には意味ありげな、穴が・・・。
No.3の岩の横には、見学用の歩道橋が作られ、そこからの見学になります。
Googleマップの航空写真でも見てみよう!
(N 41o 16' 58,65'' , W 7o 40' 56,41'' )
さらに、Ola! Portugal 与茂駄(よもだ)とれしゅ から、
・謎の祭壇 Panoias パノイアス ←ポルトガルの他の町の遺跡も紹介
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(Casa de Mateus マテウス邸)
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