<Vila Nova de Foz Coa>
ドウロ川沿線の列車の旅は、美しいアズレーショで有名なピニャン駅を過ぎると、列車は
葡萄の段々畑も少なくなり、川幅が狭くなった岩稜地帯を走って行きました。時刻表
を眺めると、もうじき終点のPocinhoに到着のはずですが、「こんな所に町が有るの?」
と心配になってくる様な風景。やがて列車はPocinho駅に到着したのですが、この町に
関しては、トランコーゾ行きのバスが出ていると言う事が分かっている程度で他の情報が
無い状態だったので非常に不安になりました。駅を出るとバスが2台止まっているので、
「トランコーゾ行きのバスに乗りたいんですが」と運転手に尋ねると、後方のバスに乗れ
との事。このローカルバスで山道をぐっと登って連れて行かれたのが、このヴィラ・ノヴァ・
デ・フォズ・コアでした。この村のバスターミナルでトランコーゾ行きの特急バスを尋ねると
確かに有るとの事(この特急バスは結局Pocinhoの次にこの村に寄るので無理にローカル
バスで来る必要は無かったのですが、Pocinhoの町やバスターミナルは分からなかったし。)。
バスまで少し時間も有ったので、昼御飯がてらこの村をブラブラする事にしました。
村には彫刻やペロリーニョが立派な教会、こじんまりとした商店街、荷馬車を引くロバ等、
典型的な田舎の村と言う印象でした。ところが商店街のパステラリアで昼御飯でと何気
に食べたお菓子が!!!また、並びの商店では懐かしい?石盤・石筆が売っていて、
まさか現役と言う事は無いよなぁと呟きながら絵葉書を覘いていると!!!と言う事で、
この村には驚く事が2つ有り、とても印象に残る村となりました。
一つ目は、絵葉書を見て(下の写真)から、よくよくこの村の名前を再確認すると、この村は
世界遺産で、旧石器時代の岩壁画で「世界で最も大きな野外博物館」とも呼ばれている
コア渓谷最寄の村なのでした。ポの世界遺産なので、何時かは行ってみたいとは思って
いたのですが、どうやって行ったら良いのかと思っていた所でした。今回は時間も無く、
絵葉書のみの鑑賞でしたが、何時かは直にその壁画を見てみたいと思いました(岩壁画の
鑑賞は、見学出来る期間が決まっている様で事前によく調べて行く必要が有りそうです。)
そしてもう一つの驚きは、パステラリアで食べたお菓子の美味しさ!これは次のページで。
ドウロ河を遡上する旅も、もう直ぐ終り 絵葉書から拝借(Desculpe!) 懐かしの?石板と石筆
道標 小さな村の立派な教会 可愛らしい扉