<ポルト:ドウロ川のほとり>
ポルトの街は、大西洋に面した良港と、ポルトの街を流れるドウロ川上流で栽培される葡萄、
そしてドウロ川を下り、ポルトの対岸、ヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアで熟成されるポートワインの
輸出で発展してきました。ですから、ドウロ川はポルトに欠かせない風景です。リスボンも
同じようにテージョ川の河口、7つの丘を持つ街ですが、ドウロ川の川幅はテージョ川と
比べて狭いので、見事な橋が両岸の街を結んでいたりと、リスボンとは違った趣があります。
川の両岸の丘を、家が登って行く様に建っているのは良い雰囲気ですよね。
<ドウロ川>
ドウロ川の上流はポルトガルが世界に誇るポートワインの葡萄の産地です。山の斜面を
人の手で切り開いて作った葡萄の段々畑はそれは見事で、ドウロ川上流のワインの
生産地域は世界遺産(文化遺産)に登録されています。9月に収穫された葡萄は、そこで
絞られ樽に入れら冬を越します。その後、ドウロ川を、昔はラペーロと呼ばれる船でポルトの
対岸、ヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアまで運ばれ、そこの醸造所で発酵、酒精強化、熟成、瓶詰め
されるそうです。
今は広告塔としての役割を果たすラベーロ マントの男 ヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアからの眺め ドウロ川を赤く染める夕日 蛇行している川が自然で良い感じ ポートワインの故郷 かもめも休憩中 夕暮れのポルトの街並みが綺麗です。
<ドン・ルイス1世橋>
ポルト市内を流れるドウロ川には、立派な橋が何本か建っています。
その中でもポルトを代表する景色と言えば、ドン・ルイス1世橋越しに見るポルト歴史地区の
風景ではないでしょうか。ドン・ルイス1世橋は、あのエッフェル塔の設計者エッフェルの弟子、
テオフィロ・セイリグの設計による物です。この橋は2階建てで、ポルト、ヴィラ・ノヴァ・デ・ガイア
のそれぞれ上の町、下の町を結んでいます。こんな所にも、ドウロ川両岸の丘に建つポルトの
特徴が現れていますよね。
以前は上下段とも、人と車が通れましたが、現在は上段の2階部分は、メトロが走っています。
昔の橋の上を、最新のメトロが走る風景も面白いですね。今も上下段とも人は歩いて渡れるので
対岸からのポルトの街並みを楽しんでみて下さい。
ドン・ルイス1世橋はエッフェルの弟子の設計ですが、ドウロ川の少し上流側のドナ・マリア・ピア橋
はエッフェル設計による鉄道専用橋。今は代替の橋が作られ、使われていませんが、こちらも
美しい橋です。エッフェル塔の完成は、パリ万博の1889年。ドナ・マリア・ピア橋は1877年完成
ですから、こちらの方が先輩なんですね。
川岸からは、ポルトに架かる橋をドウロ川から眺められる、ドウロ川クルーズが出ています。
修道院からポルト市街を望む ライトアップされたドン・ルイス一世橋 橋のたもとの魚屋さん 2つの街を結ぶ橋
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